日頃より、愛媛大学の教育研究活動に対して、ご理解、ご支援をいただき、厚く御礼申し上げます。
また、新型コロナウイルス感染拡大によって、社会全体が厳しい状況に置かれているにも関わらず、従前に増してご支援、ご協力をいただいておりますこと、改めて感謝申し上げます。
愛媛大学は、明治9年(1876年)に設置された愛媛県師範学校をはじめ各種の高等教育機関が統合され、昭和24年(1949年)に新制国立大学として発足しました。それ以来、地域の学術研究の拠点として、知的・文化的水準の向上に貢献するとともに、さまざまな分野で活躍する10万人を超える有為な人材を世に送り出してきました。
現在、「学生中心の大学」、「地域とともに輝く大学」、「世界とつながる大学」の実現を目標に、「輝く個性で地域を動かし世界とつながる大学」を創造することをビジョンに定め、教育・研究・社会連携・国際連携の各分野において様々な取り組みを行っております。東日本大震災や頻発する自然災害、そして、新型コロナウイルスによる感染拡大など、国難とも言える災害が連続していますが、その中でも、愛媛大学は、組織のDiversity化(多様性)を進め、Sustainableな(持続可能な)社会、Resilientな(復元力のある)地域社会の構築に貢献したいと考えております。
平成16年の国立大学法人化以降、大学を取りまく環境は大きく変容し、愛媛大学においても運営費交付金の削減から、教育・研究を支える財源が極めて逼迫しており、外部資金等、新たな財源確保は喫緊の課題となっております。
その一環として、平成28年4月に「愛媛大学基金」を創設し、これまでに多くの企業の皆様や篤志家の皆様から多くのご支援を賜りました。皆様からのご芳志は、経済困窮学生への給付型奨学金による支援、海外派遣支援、学生(留学生含む)への教育活動支援、教育研究環境の整備等に、有効に活用させていただいております。
特に、令和2年度にはコロナ禍における愛媛大学独自の学生支援策として、『えみか夢基金』を活用した『愛媛大学緊急支援給付金』を、生活困窮に陥った学生へ給付させていただきました。
加えて、『コロナ対応緊急支援奨学基金』を創設し、コロナ禍の影響から修学の継続が困難となっている学生への奨学金事業を整備いたしました。本基金につきましても、多くの皆様から、たくさんの温かいご支援を賜り、令和3年1月末までに、目標金額5千万円を達成することができました。皆様からの多大なご支援に、心より厚く御礼申し上げます。
今後とも、地域に立脚する大学として、社会に貢献できる優れた人材の育成に取組む愛媛大学にご理解・ご協力いただきますとともに、引き続き愛媛大学基金へご支援を賜りますようお願い申し上げます。