本学は、地域に立脚する大学として、教育研究、社会・国際連携、地域医療の推進等を通して人材育成の機能を強化するための財政基盤の構築を目的に、平成28年4月、学長のリーダーシップの下、「愛媛大学基金(愛称:愛大(あいだい)基金)」を創設し、基金担当理事及び基金室を設け、組織的な活動を開始しました。

平成16年の国立大学法人化以降、運営費交付金の削減等を受け、厳しい財政状況が続く中で、愛媛大学基金は学生等の『人材育成』機能の充実に不可欠、かつ貴重な財源となっております。

愛媛大学基金は、使途を限定せずに幅広く学生の人材育成事業に活用させていただく『えみか夢基金』、使途を限定した事業としては、経済的理由で修学継続が困難となった学生を支援する『未来教育基金』や『コロナ対応緊急支援奨学基金』等。さらには、古本募金、財物遺贈や遺贈、クラウドファンディングにも取り組んでおります。

特に、令和2年度にあっては、新型コロナウイルス禍、様々な影響を受け、修学に困っている学生に対し、給付型奨学金事業を展開するため『愛媛大学コロナ対応緊急支援奨学基金』を創設し、教職員をはじめ、企業・法人の皆様、卒業生・保護者・篤志家の皆様へご支援をお願いしてまいりました。本趣旨にご賛同いただきました多くの皆様から多大なご芳志を賜り、心から御礼申し上げます。皆様からお預かりしました基金を原資として、できる限り多くの学生の支援に取り組んでまいります。

皆様方におかれましては、引き続き、愛媛大学基金の趣意にご理解とご賛同を賜りますとともに、格別のご支援を賜りますよう宜しくお願い致します。

令和3年4月                  
国立大学法人愛媛大学 基金担当理事 藤堂 宗昭