支援を受けた学生からの活動報告を紹介します
冠事業「関奉仕財団留学支援奨学金事業」
台湾・私立開南大学への留学
法文学部(3年生)石橋 凌 / 留学期間 2022年9月~2023年2月
1.はじめに
私は台湾の私立開南大学で姉妹校交換留学を利用して2022年9月から2023年2月にかけて留学した。留学プログラムに関して、中国語の学習を目的とするコースと、英語で行われる講義を履修するコースの2つを選択できるが、私は中国語の学習を目的とした留学プログラムに参加した。開南大学は語学習得に打ち込める環境が整えられており、短期間で語学力を飛躍的に向上させることができた。また、留学先で国籍の異なるさまざまな個性を持つ学生と出会え、充実した留学生活を送れた。本報告書では、留学に至った経緯から留学生活の様子、留学先で学んだことを具体的に報告する。最後に、私は関奉仕財団様より留学支援奨学金をいただいたことで留学のチャンスを実現することができた。ここに謹んで御礼申し上げる。
2.留学動機
私の出身は平和学習推進事業を推進している広島県である。広島県では、小中高校の各段階において平和を考える機会がある。その中で、私は学年が上がるにつれて平和に対する思いが強くなっていくとともに、海外に興味を持つようになった。愛媛大学に入学して以降、英語や中国語、フランス語などの語学を学習し海外への興味がさらに高まった。私は大学二年生の時に希望するゼミナールに所属することができた。ゼミナールでは、平和について自ら考える機会をいただき、平和の尊さ、大切さを改めて認識することができ、その結果、平和の実現についてより研究したいと考えるようになった。その第一歩として、台湾と日本の関係に目を付けた。現在、日台の絆は太く、観光業や貿易業など経済面における結びつきも非常に強いように思える。私は台湾での留学を通し、台湾の歴史を鑑みたうえで二か国がどのように良好な関係を構築していったのか、また台湾の様々な場所に足を運び、現地の人が日本に対してどのような感情を抱いているのかを調査したいと思った。そして、その研究成果を愛媛大学に持ち帰り、今後の学修の糧にしたいと考えている。
3.開南大学を選んだ理由
2019年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響が2022年も続き、台湾でも多くの留学候補先の大学がオンライン型の留学プログラムに変更になった。その中で、開南大学だけが実際に渡航する形での留学プログラムを実施したため、開南大学に興味を持った。開南大学は、交換留学生に対して語学習得に専念できる環境を整えているだけではなく、交換留学生の所属学科関係なく開南大学内で開講されているすべての学科の講義を受講することができる。私は開南大学で語学習得だけではなく、自由に自分の興味のある分野を学ぶことが実現できると考え、留学先として開南大学を最終的に選択した。
報告書の全文はこちらからご覧いただけます【報告書(PDF)】
参考
冠事業「関奉仕財団留学支援奨学金事業」は、外国人留学生や留学を希望する学生が、学業に専念できる環境づくりを支援することを目的とした給付型奨学金です。